医療機器向けにPEEK材を成形加工する受託事業の確立(経営革新計画事例)2023年05月14日 14:40

小田原コンサルティンググループの一員として 小田原箱根商工会議所メールマガジンVol.460に寄稿した記事です。

ちなみに、今回、引用元の原稿を、今話題のchat-GPTで一旦要約させて、それを元に加筆修正を行い原稿に仕上げる、という事にチャレンジしてみました。
こういう使い方であれば、chat-GPTはとても優秀だな、と思いました。

-----------以下、寄稿内容

 東京都青梅市の池田製作所は、インサート成形を得意とするプラスチック成形メーカーです。化粧品容器や医療機器部品などを製造しており、化粧品容器の受注が消滅したことから、新たな市場ニーズに応えるための事業展開を模索していました。そのひとつのヒントとなったのが、PEEKという高性能プラスチック材料の成形に関する問い合わせが増えていたことでした。この材料は医療分野を含む幅広い分野で利用され、成長が期待されていました。

 同社は、新工場移転・建設を活かして、PEEK材の医療機器向け高精度インサート成形加工受託事業を立ち上げることとし、平成29年1月~令和3年12月で経営革新計画に取り組みました。ここでは、顧客に対して以下の3つの付加価値を提供することを目標に取り組みました。?コンタミレス製品の提供 ?PEEK材高精度インサート成形製品の提供 ?迅速なトレーサビリティ情報提供。同社は、これらを実現するために、生産現場の自動化や品質管理システムの導入などを進め、製品の高品質・高付加価値化を実行しました。

 この計画を実行するには、高精度インサート成形機を使いこなす従業員スキル、工程管理や品質管理体制を強化する事が必要でした。生産体制の強化や従業員のスキルアップ、品質管理体制の改善などの為に、特級射出成形技能士や職業訓練員資格などを持つ新たな人材を採用したり、外部講師を招いて講習を行ったりして、会社全体のレベルアップに取り組みました。

 池田社長は、経営革新計画への取り組みを検討している方々へ次の様なメッセージを贈っています。
「経営革新計画に取り組むことで、ビジョンやミッションが明確になりました。よく規模が小さいから取り組めないと伺いますが、会社の規模は関係ないと思います。やる気があれば取り組むべきだと思います。」

参考
(1) 令和3年度東京都経営革新計画事例集
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/chushou/shoko/keiei/kakushin/