小田原箱根商工会議所メールマガジンより転載、「食品工場にもロボットを。「ロボット導入実証事業」」2017年07月10日 17:53

小田原コンサルティンググループの一員として、
小田原箱根商工会議所メールマガジンVol.319に寄稿した記事です。

-----------以下、寄稿内容

 少子高齢化による人手不足解消や生産性向上などの社会的課題の解決を目的に、「ロボット導入実証事業」という補助事業の公募が始まっています。期間は6月26日(月)~7月28日(金)、補助金上限3,000万円、補助率2/3(中小企業、大企業は1/2)です。

 この事業には、A:未活用領域における導入実証、B:コスト削減にむけたSIプロセス実証事業、C:公共空間におけるロボット社会実装プロジェクトの3つの類型が設定されています。A型の未活用領域には、三品産業(食品、化粧品、医薬品産業)及びサービス産業が指定されています。例えば、食品産業では、労働集約的なものづくり現場が多々残っています。この事業では、単純な食品の製造工程や弁当・お総菜などの盛りつけ等のバックヤード作業のロボット化を助成します。この地域の食品産業の方々にも、是非検討して頂きたい所です。

 「そんな大きな投資は出来ないし、そもそもロボットを使いこなせる技術者がいない」。食品産業などでは、自社だけでロボット導入を進める事はハードルがかなり高いものです。産学連携や民間システムインテグレータとの連携を進めなければなりません。この様な国の助成は、その為の資金にこそ使うものだと思います。

 このメルマガを読まれてから準備を始めると、7月28日締め切りには間に合わないかもしれません。しかし、この事業は追加公募の可能性が有ります。次年度以降にも同じような事業が行われる可能性が高いでしょう。今回応募を見送られる方々も、次に向けて準備を始めておかれることをお薦めします。そうやって準備する事自体が、御社の革新につながります。

参考:(一社)日本ロボット工業会「ロボット導入実証事業」ホームページ
http://www.jara.jp/hojyo/koubo.html